現在 では胆嚢摘出術をはじめ腹部内臓臓器のすべて の手術の麻酔として応用されており, 高齢者で は胃切除術も硬膜外麻酔のみでできる時代に なっている。 硬膜外麻酔法を全身麻酔に併用すると, 各種 小児外科手術や, 心,肺, 食道の手術にも適応 が広がり,術後の疼痛管理にも驚くほどの威力 を発揮する.
硬膜外麻酔 どんな手術?
硬膜外麻酔とは、お背中を局所麻酔した後に比較的太い針を硬膜外腔まで進め、この針伝いに直径僅か1mm弱の細い管を硬膜外腔に留置し、この管を通じて局所麻酔薬などの鎮痛薬を注入することによって、末梢神経からの刺激伝達を遮断し、痛みを緩和するというものです。
硬膜外麻酔 どこの手術?
硬膜外麻酔を実施するケース、適応 術後痛が強く予想される開胸手術や開腹手術、下肢の人工関節置換術などで持続注入法が選択されます。 また硬膜外無痛分娩や、帝王切開術で脊髄くも膜下麻酔と併用することもあります。 会陰部や肛門の手術では仙骨硬膜外麻酔を行うこともあります。
硬膜外麻酔 全身麻酔 併用 なぜ?
硬膜外麻酔の効果は通常約15分以上経ってから顕在化します。 全身麻酔と脊髄くも膜下麻酔または硬膜外麻酔を併用する場合には、神経損傷等の合併症を察知しやすいよう、先に脊髄くも膜下麻酔または硬膜外麻酔を施行してから全身麻酔を導入していきます。
硬膜外カテーテル いつまで?
持続硬膜外麻酔カテーテルの留置期間についてですが、留置期間が長すぎると感染に繋がりやすいので、4日間までに抜去することが望ましいとされています。 抜去の判断は医師が診察して決定します。 医師またはカルテの情報をしっかり把握しましょう。