我々麻酔科医は極細の注射針で脊椎麻酔や硬膜外麻酔をする場所にあらかじめ痛み止めを注射してから麻酔を始めます。 全然痛くないと言ったら嘘になりますが、冷汗が出るほど痛くもないと思います。 採血よりちょっと痛い程度で、少し時間がかかると思ってください。
硬膜外麻酔 どこに打つ?
硬膜外麻酔は、脊椎(背骨)の中にある脊髄のすぐ近くの硬膜外腔という場所に、 麻酔薬をいれて、手術部位の痛みを無くす、あるいは軽くする麻酔法です。 手術をする所に合わせて、背中のどこから麻酔薬をいれるかを決め、カテーテルという細い管をいれます。
硬膜外麻酔の感覚は?
硬膜外腔に細い管を入れるときに、お尻や太ももに電気が走るような嫌な感じがすることがあります。 これは、管が脊髄の近くの神経に触れるために起こります 。 一般的にはこの感覚はほんの一時的なもので、特別な処置を必要とせず軽快します。 場合によっては管の位置の調整が必要なこともあります。
硬膜外麻酔 痛み いつまで?
硬膜外麻酔では通常頭痛はありませんが、硬膜・くも膜穿刺となった場合には同様の頭痛が生じる可能性があります。 多くは一週間程度で改善しますが、症状が治まらない場合、「自己血パッチ法」という治療を行うことがあります。
硬膜外麻酔の安静時間は?
硬膜外腔に針先が入ったことを確認後、薬を注入します。 ブロック後15分間は横向きで、その後は楽な姿勢で1時間以上安静にします。 下肢に力が入り、歩けるようになったら帰宅可能です。