胸膜とはなにか? 胸の中には肺、心臓、気管、気管支、血管などの臓器がありますが、これらの臓器を被っているのが胸膜です。 また胸の壁(かべ)を形成している肋骨や肋骨の周りの筋肉を被っている胸膜もあります。 前者を臓側胸膜(ぞうそくきょうまく)、後者を壁側胸膜(へきそくきょうまく)と呼びます。
胸膜 どこ?
胸膜(きょうまく)は「左右それぞれの肺および胸壁の内側を覆う薄い膜」をさします。 壁側胸膜(へきそくきょうまく)と臓側胸膜(ぞうそくきょうまく)があります。 胸壁(きょうへき)は、皮膚から胸膜までの壁になっている部分で肋骨(ろっこつ)や筋膜(きんまく)、血管等からなる部分を指します。
胸腔内 どこ?
広義の定義では、「胸腔」は「胸郭の内側」を指します。 胸郭、つまり肋骨(胸骨、脊椎)や肋間筋などで囲まれた胸(首より下で横隔膜より上の領域)の中の空間(左右の肺や心臓など胸部の臓器全てが入っている空間)を指します。
壁側胸膜の種類は?
壁側胸膜は、心臓、気管、大血管に接する縦隔胸膜、胸壁内面の肋骨(ろっこつ)胸膜、横隔膜上面を覆う横隔胸膜に分けられる。
肺間膜 どこ?
肺の表面と胸壁の内面とを覆う漿膜を胸膜という。 肺門を除く肺の全表面を覆う部を肺胸膜(あるいは臓側胸膜)という。 肺胸膜は肺門部で反転して壁側胸膜に移行するが、特にその下方が横隔膜の方向に垂直にのびてできる胸膜の二重ひだを肺間膜という。