一般的に扁桃腺と呼ばれているのは、舌のつけ根の両サイドにある、こぶのようなものです。 口から体内に入ってくる細菌やウイルスなどの侵入を阻止し、体を守る「免疫」として大事な役割を担っています。
扁桃腺が腫れるのはなぜ?
扁桃腺が腫れる原因 扁桃腺とは、舌の付け根の両側にあるこぶのようなリンパ組織で、ウィルスや細菌などの病原菌から体を守る免疫の役割を果たしています。 空気中の病原菌は、鼻やのど、扁桃腺に付着することがほとんどで、扁桃腺に付着した病原菌が増殖すると炎症を起こします。 これが扁桃腺が腫れる原因で、多くの場合は発熱を伴います。
扁桃腺が腫れるとどうなる?
扁桃(へんとう)炎と全身症状 急性扁桃炎を繰り返すと「慢性扁桃炎(まんせいへんとうえん)」になる場合があります。 慢性扁桃炎は放っておくと、扁桃の炎症が全身に広がって骨に痛みがでたり、手足に炎症がおきたり、腎臓病になることがあります。 これを「扁桃病巣感染症(へんとうびょうそうかんせんしょう)」と言います。
扁桃腺が何度も腫れる?
急性扁桃炎は繰り返されることがあり、これは慢性扁桃炎の1種である習慣性扁桃炎、もしくは反復性扁桃炎といわれます。 習慣性扁桃炎は1年に4回以上、2年に5~6回以上の頻度で繰り返されるものを指します。 炎症は深部まで達していることが多く、全身状態の変化によって炎症が広がることがあります。
扁桃腺炎 どうしたらいい?
治療は、抗生剤・鎮痛剤の内服をしていただきます。 炎症がひどい場合は抗生剤の点滴を行います。 痛みや発熱に対して座薬も使用します。 炎症がひどくなり、扁桃腺の周囲へ炎症が広がり膿が溜まってしまう「扁桃周囲 膿瘍 のうよう 」となってしまうと、扁桃腺の脇を切って膿を出す必要があります。