あまりがまんばかりしていると、やが て便から水分がぬけてかたくなり、 出したくてもなかなか出ない「便秘」 になります。 これがつづくと、腸の中 にいる、毒の強い「悪玉菌」が増えて、 体にいろんな悪い影響が出てきます。
便意を我慢するとどうなるか?
必要以上に我慢し続けると、直腸に便があるにもかかわらず、便意を脳に伝える神経が鈍ってきて便意が徐々に弱くなり、「便意がない」体質になってしまいます。 ご質問の方も同様の状態にあると考えられます。 そうなると、直腸や肛門に便が来ていても分からなくなり、そのまま何日も便が出なくなります。
なぜ便意は我慢できないのか?
腸のシグナルを察知して脳が出す指令、それが便意 食べたものは、消化管を通って消化・吸収され、残ったものが便として排泄されます。 直腸に便が溜まるとそのシグナルが大脳に送られ “便を出せ!”という指令を出すのです。
便意我慢 なぜ?
便意を我慢できるのは、陰部神経によって外肛門括約筋を意識的に調節することができるからです。 肛門は、交感神経の緊張によって直腸壁が弛緩し、それに加えて内肛門括約筋が緊張収縮することで、常に閉鎖されています。 外肛門括約筋も常に収縮し、肛門の閉鎖を補強しています。
うんこを何日我慢できるか?
5日以上排便がなくてつらい場合に、病院を受診して診察を受けましょう。 ただし便秘は『慢性便秘症診療ガイドライン』(南江堂)で「本来体外に排出すべき糞便と十分かつ快適に排出できない状態」とされ、何日以上排便がない場合という定義はありません。 そのため、本人が「便秘だ」と感じる状態が便秘です。