風邪などの場合には昼間でも咳が出るのに対し、ぜんそくの場合は、主に就寝中の夜間や早朝に、激しい咳や息苦しさなどの発作が出ます。
咳はなぜ夜出るのか?
1.なぜ夜になると咳が出るのか 交感神経は昼に起きているときに優位となり、副交感神経は夜に眠っているときに優位となります。 夜になって副交感神経が優位になると、体の緊張がゆるむことで気管支が狭くなります。 そのため、咳が出やすくなるのです。22 сент. 2021 г.
喘息の咳はどんな?
咳喘息は、喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒュー)や呼吸困難を伴わず、乾性咳嗽(痰があまり絡まない咳)を唯一の症状とする喘息の一種とされています。 病的な咳は、続いている期間によって3種類に分けられます。 急性咳嗽には、風邪などのウイルス感染や、気管支炎などがあります。
なぜ夜に喘息?
一方、夜間は、体を休めるために副交感神経(ブレーキ)が働いて気道は狭くなります。 気道は、昼間に比べて夜になると炎症が強くなって、①気道の表面が腫れる・②分泌物が増える・③気道周囲の筋肉が縮みます。 寝具(ふとん・まくら)に付いているダニ・ほこりを吸って、アレルギー反応が起きます。
咳喘息は喘息ですか?
一方で「咳ぜんそく」は、ぜんそくの一歩手前と考えられている病気です。 この2つは全く別の病気というわけではなく、咳ぜんそくもぜんそくの一種です。 症状が咳だけにとどまっているものの、ぜんそくとあまり変わらない状態です。 咳ぜんそくを治療せず放置していると、約3~4割がぜんそくへ進行すると報告されています。
咳喘息はどのくらい続くのですか?
ガイドラインによれば、咳喘息は8週間以上咳が続くときに疑うとされています。 4週間くらいの咳は多いのですが、8週間以上続く咳はそれほど多くはありません。 したがって、咳喘息の診断は慎重にした方がよさそうです。
夜は夜に咳が出る可能性がありますか?
逆に夜は、副交感神経の働きが優位になり、抗炎症作用のある内因性ステロイド※が減るため、気管支が狭くなり、咳が出やすくなると考えられています。 また夜間や明け方は気温が低下し、気道を刺激しやすくなり、咳症状も出やすくなります。 夜に”だけ”咳がでる場合は? 「日中は咳が出ないのに、夜だけ咳が出る」という場合は、 咳喘息やアトピー性咳嗽(がいそう)など、”何らかの病気”が潜んでいる 可能性があります。 喘息は、気管支が長期間にわたり慢性の炎症を起こします。 そして、炎症が長期にわたり、発作性に気管支が狭くなります。 気管支が狭い状態になると、夜間に咳が出るケースが増えると考えられています。 ダニやほこり等のアレルゲン、温度変化や乾燥 によって咳が出ることもあります。
咳喘息をそのまま放置することはできますか?
咳喘息をそのまま放置していると、約3~4割が5年以内に喘息に移行すると言われ、早期から吸入ステロイド薬を使用することによって予防が可能です。 激しい咳が4~5日続いて治る気配のないときに、患者さんがまず訪れるのは専門病院よりも内科診療所のほうでしょう。 始めに発熱があったときには、感染症が原因と容易に推測できます。 しかし熱がないときは、咳がしばらくすると治る急性咳なのか、長引くことになる遷延性咳や慢性咳なのかを予測するのは容易ではありません。 のど(咽頭)の炎症が原因で起こるふつうのかぜの咳は、日中に多く痰のからんだ(ゴロゴロという)湿性咳で、数日でよくなることがほとんどです。
咳喘息は気管支喘息と診断されますか?
(咳喘息の場合は基本的に発作までは起こらず、空咳のみが続くといわれています)そして、上に書いたような急にこみ上げるようにして表れる空咳の症状に加え、喘鳴(呼吸時に聞こえるゼーゼー、ヒューヒューという音)の症状が見られる場合は気管支喘息と診断される可能性が高いでしょう。 この場合は発作が起きてしまう可能性もあるため危険です。 喘息はその治療法が段々と進歩してきてはいますが、近年でも喘息による死者数は年間2000人近くいるといわれています。