あまりがまんばかりしていると、やが て便から水分がぬけてかたくなり、 出したくてもなかなか出ない「便秘」 になります。 これがつづくと、腸の中 にいる、毒の強い「悪玉菌」が増えて、 体にいろんな悪い影響が出てきます。
便意 何分 我慢?
便意がなくても5分くらいトイレで待機しましょう。 根気良く続ければ規則的な排便のリズムができ便意が起こるようになります。 我慢していると、直腸・結腸反射が消えて便意がなくなってしまします。 これを何度も繰り返すと神経の働きが鈍くなって便意を感じにくくなり、腸の運動も弱くなって便秘が常習化してしまいます。
排便を我慢できるのはなぜか?
便意を我慢できるのは、陰部神経によって外肛門括約筋を意識的に調節することができるからです。 肛門は、交感神経の緊張によって直腸壁が弛緩し、それに加えて内肛門括約筋が緊張収縮することで、常に閉鎖されています。 外肛門括約筋も常に収縮し、肛門の閉鎖を補強しています。
便意 お腹痛い なぜ?
便秘によって腹痛が生じるのはなぜ? 上記のようなメカニズムによって便が大腸内にどんどんたまっていくと、その過程で大腸内に存在する細菌がたまった便を発酵させてガスを発生させます。 すると大腸には便やガスが増えていくため、大腸が圧迫されて腹痛が生じるようになるといわれています。
何日も便意を感じない?
5日以上排便がなくてつらい場合に、病院を受診して診察を受けましょう。 ただし便秘は『慢性便秘症診療ガイドライン』(南江堂)で「本来体外に排出すべき糞便と十分かつ快適に排出できない状態」とされ、何日以上排便がない場合という定義はありません。 そのため、本人が「便秘だ」と感じる状態が便秘です。