腸のシグナルを察知して脳が出す指令、それが便意 胃に食べ物が入ると、その刺激で大腸のぜん動運動が起こり、便は直腸へ送られます。 直腸に便がやってきたという情報は「仙髄の排便中枢」という神経に伝わり、便を送り出す働きが強くなります。 結腸が便を出す準備を始める一方で、そのシグナルは仙髄を経て脳に伝わります。
便意を我慢するとどうなるか?
あまりがまんばかりしていると、やが て便から水分がぬけてかたくなり、 出したくてもなかなか出ない「便秘」 になります。 これがつづくと、腸の中 にいる、毒の強い「悪玉菌」が増えて、 体にいろんな悪い影響が出てきます。
便意 何分 我慢?
便意がなくても5分くらいトイレで待機しましょう。 根気良く続ければ規則的な排便のリズムができ便意が起こるようになります。 我慢していると、直腸・結腸反射が消えて便意がなくなってしまします。 これを何度も繰り返すと神経の働きが鈍くなって便意を感じにくくなり、腸の運動も弱くなって便秘が常習化してしまいます。
便意 無くなる なぜ?
肛門は、交感神経の緊張により直腸壁が弛緩し、また、内肛門括約筋が緊張収縮することで常時閉鎖しています。 外肛門括約筋も常時収縮して肛門の閉鎖を補強していますが、これは随意的で陰部神経によって意識的に調節ができるといわれています。 そのために、排便反射が抑制できるわけです。
便 我慢できない なぜ?
肛門を締める力が加齢などによって弱くなると、便失禁を生じます。 肛門括約筋の損傷は、分べん、痔や大腸がんなど肛門や直腸の病気やその手術後、また、過敏性腸症候群や糖尿病などの病気でも便失禁を起こすこともあります。