妊娠高血圧症候群は常位胎盤早期剝離のリスク因子である。
常位胎盤早期剥離 なぜ危険?
胎盤は母体から胎児へ酸素と栄養を届けます。 常位胎盤早期剥離になると胎児がまだ子宮内にいるうちに胎盤が子宮壁から剥がれて子宮から出血が起こり、胎児への酸素と栄養の供給量が減少します。 この合併症が起きた妊婦は入院し、胎児を早く分娩させることがあります。
前位胎盤のリスクはどれか?
高齢妊娠、 喫煙者、多産婦、双胎、以前に子宮の手術を受けた(帝王切開、流産・妊娠中絶手術、筋腫核出)などが前置胎盤のリスクです。
常位胎盤早期剥離の症状はどれか。?
腹痛やお腹の張り、性器出血な どは、切迫早産の徴候、また陣痛や おしるしなどの分娩の徴候と判別が 困難なことがあります。 しかし、急な腹痛、持続的な痛み、 多めの出血などは常位胎盤早期 剥離が疑われます。
胎盤剥がれたらどうなる?
出血で生じた血腫がさらに胎盤を剥がします。 すると大量出血となり出血性ショックが起こり、続いて血液を凝固させる因子が消費されて、さらに出血が止まらなくなるという悪循環に陥ります。 その結果、母体死亡につながることもあります。