妊娠高血圧症候群は常位胎盤早期剝離のリスク因子である。
常位胎盤剥離のリスク因子はどれか?
妊娠高血圧症候群は、常位胎盤早期剝離の高リスク因子である。
常位胎盤早期剥離 なぜ危険?
胎盤は母体から胎児へ酸素と栄養を届けます。 常位胎盤早期剥離になると胎児がまだ子宮内にいるうちに胎盤が子宮壁から剥がれて子宮から出血が起こり、胎児への酸素と栄養の供給量が減少します。 この合併症が起きた妊婦は入院し、胎児を早く分娩させることがあります。
常位胎盤早期剥離って何?
正常位置、すなわち子宮体部に付着している胎盤が、胎児娩出以前に子宮壁より剥離することをいいます。 これは、妊娠中期・後期における性器出血の主要な原因であり、現在においても周産期死亡率・罹患率を上昇させる主要な原因です。
胎盤が剥がれるとどうなる?
②胎盤が子宮から剥がれると、胎盤・臍帯から胎児への酸素の供給が止まってしまうわけですから、重大な低酸素症を引き起こし、胎児(もしくは新生児)死亡に至ってしまうこともあります。 つまり常位胎盤早期剥離が生じた場合は、母子ともに命に関わる状況に陥る可能性があります。 その頻度は0.5%(200分娩に1件)です。