一般に成人ぜん息の場合、コントロール良好な状態が3~6か月以上保てれば、薬の減量(ステップダウン)を考慮します。 さらに、必要最少量の薬で良好状態が続けば、中止を試みることがあります。
喘息の治療はいつまで?
症状がなくなったら、治療はいつまで続ければいいものなのでしょうか? これに対する正解は、実はまだありません(先月出された最新の「喘息予防・管理ガイドライン2021」でも、その中止の基準はないとはっきり明記されています)。 そこは患者さんの状況や考え方と、我々医師の考え方のすり合わせで決まっていくものなのです。
喘息吸入薬効果いつから?
正しく吸入できていれば、吸入ステロイド薬を継続使用して2週間ぐらいで効果を感じ始めます。 気管支拡張薬のβ刺激薬と一緒になった薬剤(合剤もしくは配合剤)では、もっと早い時期に効果を実感できます。 ただし、そこでやめてしまわずに医師の指示どおり継続使用することがもっとも大切です。
咳喘息 通院 いつまで?
吸入薬を使用すると1~2週間で咳症状の改善が期待できますが、そこで終わるのではなく、気管支の炎症をとるためにさらに約2カ月間継続して吸入による治療を続けます。 症状が治まっても吸入を続けるのがポイントです。 通院の頻度は、咳が出ている間は1週間に1度。 症状が安定したら1カ月に1度が目安です。
吸入薬 どれくらいで効く?
毎日吸入するものは、効くまでに時間がかかりますが、 12時間以上効果が持続します。 一方、発作時に使用する薬は、5分位で効果が出ますが、3~4時間しか持続しません。 しんどい時に助けてくれる発作時の吸入薬の方が良く効くと思いがちですが、 実際は毎日行う吸入で発作を予防することが重要です。