ぜん息治療の基本は、気道の炎症を抑える吸入ステロイド薬を基本とした「長期管理薬」です。 コントロール良好な状態を長く保つことができれば、徐々に薬の量や種類は減らすことができます。
喘息 長期管理薬 いつまで?
一般に小児の場合は、症状が出ないコントロール良好な状態が約3か月以上、成人では3か月から6か月以上保てれば、薬の減量(ステップダウン)を考慮します。 さらに、必要最少量の薬でコントロール良好な状態が保てれば、中止を試みることがあります。
気管支喘息の治療において、長期管理薬(コントローラー)として用いられるのはどれか。?
β 2刺激薬は、交感神経を刺激して気管支を拡げる薬です。 効果が速くあらわれる短時間作用性β刺激薬(SABA)は発作治療薬として用いられますが、効果が長く続くLABAは、長期管理薬として用いられます。
喘息の治療はいつまで?
症状がなくなったら、治療はいつまで続ければいいものなのでしょうか? これに対する正解は、実はまだありません(先月出された最新の「喘息予防・管理ガイドライン2021」でも、その中止の基準はないとはっきり明記されています)。 そこは患者さんの状況や考え方と、我々医師の考え方のすり合わせで決まっていくものなのです。
喘息の薬どれくらいで効いてくるの?
吸入ステロイド薬は強い抗炎症作用があり、喘息治療に欠かせません。 この薬は、ゆっくり、じわじわと効いてくるので効果が出始めるまでに3日~1週間ほどかかり、やめると効果がなくなってしまうので長期間、毎日続ける必要があります。