大腸がんと診断され、東病院に紹介された患者様の約90%の方が腹腔鏡手術を受けられています。 腹腔鏡手術とは、開腹手術と比べてがんの根治性を損なうことなく、体表につけられる傷をなるべく小さくすることを目的とした手術です。 術後の回復の早さ、術後の癒着・出血・痛みの少なさなど多くのメリットがあります。
大腸がん どんな手術?
手術には開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術の3つのアプローチがありますが、リンパ節郭清はいかなるアプローチでも同様に行われる、大腸がん手術の基本的な手技になります。 転移の可能性(進行下部直腸がんで15%)のある骨盤方向に向かうリンパ節の切除を「側方郭清術」という。
大腸癌の手術は何時間?
平均手術時間は腹腔鏡手術で約1時間長く、開腹手術で160分、腹腔鏡手術では211分でした。 平均入院期間では開腹手術が11日、腹腔鏡手術は10日でした。 開腹手術では、患部を直接目で確認することができるため、がんの取り残しを防いだり、出血があった場合に素早く対応できます。
大腸手術何日入院?
術後の入院期間は、結腸がんの場合で5〜7日、直腸がんの場合で7〜14日です。
大腸切除 どうなる?
手術で大腸を切除した後は、便の状態がゆるくなるため、排便回数の増加が問題になります。 手術直後は排便回数も頻回ですが、下痢止めを使い排便回数をコントロールしてゆきます(下痢止めが不要な方もおられます)。 ある程度の期間がたつと、1日の排便回数が平均7-8回に落ち着いてきます。