がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って、別の臓器に流れ着き、そこで増殖することを転移といいます。 大腸がんでは肝臓や肺、リンパ節への転移が多くみられ、骨や脳など全身に転移することもあります。
直腸癌 肝転移 なぜ?
大腸がんが肝臓や肺に転移しやすいのは、大腸で吸収された栄養が、血液によって肝臓に運ばれるため、がん細胞も肝臓に運ばれやすいためです。 大腸からの血液が集まって肝臓へと注ぎ込む血管を門脈といい、大腸のがん細胞もこの門脈によってまず肝臓へと運ばれます。
大腸がんどこに転移しやすい?
大腸の血流はまず肝臓に流れるため、大腸がんの 血行性転移 けっこうせいてんい で最も多いのは肝臓への転移です。 次に多いのが肺への転移、さらに進行すると、骨や脳など全身の臓器に 血行性転移 けっこうせいてんい を起こすこともあります。
直腸癌ってどこ?
直腸がんとは、大腸の一部である直腸に発生した悪性腫瘍(しゅよう)のことをいいます。 大腸は成人で約1.5mの長さがあり、盲腸、結腸、直腸とに分かれています。 直腸は、肛門の直前にあるほぼまっすぐの器官で、さらに、直腸S状部、上部直腸、下部直腸に分類されます。 長さとしては15~20cmほどです。
高位前方切除術 どこ?
(2)前方切除術 おなか側から切開し、がんがある腸管を切除して、縫い合わせる方法です。 腸管の切り口を上部直腸(腹膜反転部より上)で縫い合わせるのが高位前方切除術で、下部直腸(腹膜反転部より下)で縫い合わせるのが低位前方切除術です。