生活習慣に関わる大腸がんのリスク要因として、運動不足、野菜や果物の摂取不足、肥満、飲酒などが挙げられています。 この20年で大腸がんによる死亡数は1.5倍に拡大していて、生活習慣の欧米化(高脂肪・低繊維食)が関与していると考えられています。
大腸がん どんな人がなりやすい?
増加の背景は、食生活の欧米化に伴う動物性タンパク質や脂肪分の摂りすぎ、運動不足、肥満、喫煙、飲酒などが挙げられます。 また、遺伝的な要因が関係していることもあり、家族性大腸腺腫症1)やリンチ症候群2)の家系の方では、大腸がんになる可能性が高いことが知られています。
大腸癌ってどういうものですか?
大腸がんとは大腸の一番内側にある粘膜に発生するがんです。 良性のポリープが大きくなる過程でがん化して発生するものと、粘膜の正常な細胞が直接がん細胞に変化して発生するものがあります。 日本人では70%がS状結腸と直腸に発生することが知られています。
なんで大腸がんが増え?
大腸がんは40歳代から増加し始め、高齢になるほど罹患率が上がります。 増加している原因として、食生活の欧米化、肥満、ストレス、飲酒や喫煙などがあると言われています。 とくに女性は、若い頃から便秘に悩む方が多く、腸内環境の悪化が大腸がんのリスクを上げているという報告もあります。
大腸がんになったらどうなる?
大腸の粘膜にできたがんは、大腸の壁に深く入っていきます。 やがて大腸の外に顔をだし、お腹のなかに散らばったりリンパ液や血液の流れに乗ってリンパ節・肝臓・肺などに転移したりします。