腹水は、腹部(胃や腸を包む腹腔)に体液が異常に蓄積すること、またはその体液を表します。 この余分に集積した体液は腹部を膨らませ膨張させます。 腹水の原因としては、門脈圧亢進、血漿浸透圧の低下、腹膜の炎症やがんなどがあります。
腹水がたまる ってどういうこと?
腹水はおなかに水がたまった状態です。 もともとお腹の中には腸がスムーズに動くために50ml程度の腹水が存在しています。 しかしこの腹水が検査で目に見えるようになると腹水貯留といいます。 通常、腹水は腹膜などで産生され、同じく腹膜や血管で吸収されてバランスを取っています。
腹水が溜まるとどうなるのか?
中程度の量の腹水がたまると、胴回りの寸法と体重が増えることがあります。 大量の腹水は、腹部の膨隆と不快感を引き起こすことがあります。 腹部が張り詰めて、へそが扁平になったり飛び出たりすることさえあります。 腹部が膨張すると、胃が圧迫されて食欲不振になったり、肺が圧迫されてときに息切れを起こしたりします。