「腹水は一度に大量に抜くと血圧が下がり循環不全を起こして、ひどい場合はショック症状につながることもあります。 そのため、抜くとしても一度に1~2ℓの少量に限られます。 10ℓ以上の腹水がたまっている患者さんにとって、これでは症状緩和効果は得られません。
腹水を抜くとどうなる?
しかし、腹水を急激に抜くと循環血液量が減少して血圧が下がり、ショック状態や急性腎不全を招く危険があります。 また、ドレナージを繰り返すことで血漿蛋白濃度が低下して全身状態が急速に悪化し、さらに腹水がたまりやすくなります。
腹水が溜まりすぎるとどうなるか?
中程度の量の腹水がたまると、胴回りの寸法と体重が増えることがあります。 大量の腹水は、腹部の膨隆と不快感を引き起こすことがあります。 腹部が張り詰めて、へそが扁平になったり飛び出たりすることさえあります。 腹部が膨張すると、胃が圧迫されて食欲不振になったり、肺が圧迫されてときに息切れを起こしたりします。
癌で腹水がたまる ってどういうこと?
・ 悪性腹水とは悪性腫瘍により生じた腹腔内の異常な体液貯留のことである. ・ 悪性腹水の原因となるがん種としては,卵巣癌が多く,大腸癌,胃癌,膵臓癌,子宮体癌,乳癌などが続く. ・ 原因病態としては腹膜播種,多発肝転移,それによる門脈圧の亢進などがある. 腹水全体の10%程度が悪性腹水であると報告されている1, 2).
腹水何リットルたまる?
腹水とは臓器の摩擦を減らすようにごく少量、臓器を包む腹膜の中に存在しますが、癌や肝硬変になってしまうと、血管からしみ出た水分を戻す力がなくなって、腹腔中にたまっていきます。 正常時には50cc程度の腹水が末期になると、20リットル以上にもなり、臓器や血管を圧迫。