いぼ痔(痔核)は、肛門に腫れができている状態で、肛門の内側にできる内痔核、外側にできる外痔核があります。 その境は、直腸と肛門上皮の境界である歯状線です。 直腸にできる内痔核の場合は痛覚がないため痛みが少なく、肛門上皮にできる外痔核は皮膚ですから痛覚があって強い痛みが出やすい傾向があるなど症状も異なります。
いぼ痔 どうなってる?
② 外痔核(いぼ痔) 原因は硬い便や太い便、長時間の立ちっぱなし、座りっぱなしなどで、肛門の縁の血管が破けて血栓(血の塊)ができます。 症状は突然の肛門部の腫れ(しこり)と痛みで、2週間程度で腫れはひきます。 腫れ(血栓)が破けて出血することがありますが治癒の過程のものです。
いぼ痔とは どこに?
いぼ痔ってどこにできるの? 肛門の内側と外側にできます。 肛門の外側に痛みやはれがあると、そちらに意識が行きがちですが、同時に、内側にもいぼ痔がある可能性がありますので、その場合は内側もしっかり対処しましょう。
いぼ痔になるのはなぜ?
便秘がちで排便の際に強くいきんだり、長時間座りっぱなしでいるなど肛門に負担がかかることで痔が発生するといわれています。 肛門に負担がかかると、内肛門括約筋と肛門の粘膜の間にある組織(毛細血管などが集中するクッション部分)がうっ血して血行障害が起こり、その部分が痔核(いぼ痔)となってしまうことがあるのです。
いぼ痔とはどんな感じ?
いぼ痔(外痔核)は、排便時の負荷などによって、歯状線より下の皮膚部分の静脈叢がうっ血してできた、いぼ状のはれを指します。 肛門外側の皮膚には、知覚神経(痛みを感じる神経)が通っているため、いぼ痔(外痔核)ではほとんどの場合、痛みを感じます。
痔核は常に肛門の外に出てしまっていますか?
内痔核が常に肛門の外に出てしまっています。 外痔核ならば小さめのもの、内痔核ならばステージ2度まではセルフケアでも治療することができます。 肛門に負担をかけないような生活習慣を送ることはもちろん、市販薬も有効です。 軟膏や座薬などいぼ痔の治療のための市販薬はさまざまなものが販売されています。 ほとんどは血流を改善しうっ血を解消し、痔核を治療するものです。 中には痛みを止めたり炎症を抑えたりする成分が含まれているものもあります。 座薬は内痔核の治療に用いられ、軟膏は外痔核の治療に用いられます。 いぼ痔は内痔核、外痔核ともに小さかったり気にならなかったりするからといって放置すると症状が進行することがあります。
いぼ痔の痛みを感じない出来物はありますか?
実際のいぼ痔の画像も交えて、解説をしていますので、ぷにぷにした出来物がある方は参考にしてみてください。 肛門の内側にいぼのような腫瘤ができている状態を内痔核といい、これが肛門にできた痛みのないぷにぷにの正体です。 直腸や肛門周辺には静脈が細かく枝分れして網の目を作り、さらに立体的に構成されている静脈叢と呼ばれる部位があります。 いぼ痔はこの静脈叢が強い圧迫を受けるなどして鬱血し、いぼ状の腫瘤(痔核)ができた状態を言います。 状況によって、ぷにぷにするだけでなく、硬くなっていたりします。 触れても痛みがないのは、肛門内部にある歯状線より内側の粘膜部分に痔核が発生したものだからです。 直腸粘膜の静脈叢周辺には知覚神経が通っていないため、痛みを感じない(感じにくい)のです。
いぼ痔は内痔核、外痔核ともに小さかったり気にならなかったりしますか?
いぼ痔は内痔核、外痔核ともに小さかったり気にならなかったりするからといって放置すると症状が進行することがあります。 外痔核は一概には言えませんが、内痔核で言えばできるだけステージ1度、もしくは2度の段階で治療してしまいたいものです。 この段階ならば生活習慣の改善と市販薬によるセルフケアで治療することができます。 しかし放置してしまった結果、外痔核が大きくなりすぎたり内痔核が3度や4度になってしまったりすると医療機関での治療が必要となります。 内痔核ならばステージ3度、つまり排便時に出てきた痔核が自然に元に戻らなくなったなら、外痔核ならばセルフケアをしているのになかなか治らなかったり、痔核によりおしりに不快感が生じたりしたら病院で診察を受ける目安となります。
肛門科で「痔ではない」と言われ手術をすすめられていたケースはありますか?
! 痔ではない正常な肛門なのに手術を勧められているケースが結構多いです。 受診した肛門科で「痔瘻」と言われ手術をすすめられていた患者さんがセカンドオピニオンで当院に来られ、診察したら痔瘻なんて存在しないどころか、何もないとてもキレイな正常肛門だったということを日常的にたくさん経験しています。