小さな血の塊が混じる程度なら、あまり心配することはありませんが、経血量が異常に多い、あるいはレバー状の大きな血の塊がたくさん混じるなどの症状がある場合は「過多月経」と診断されます。 貧血のチェックと、婦人科の診察を受けた方がよいでしょう。 過多月経の原因は、病気が原因の場合とそうでない場合があります。
いつもより生理の量が多い 原因?
過多月経の主な原因 過多月経には、原因となる子宮の病気がある場合と、原因となる病気がなく体内のホルモンや血液の状態が影響している場合とがあります。 過多月経の原因となる主な子宮の病気には、子宮筋腫、子宮腺筋症などがあり、生殖年齢の女性に多くみられます。
生理 いつもよりドロドロ?
ドロドロの経血は病気ではない ドロドロの経血や血の塊のような経血は、たまに混じる程度であれば特に問題はありません。 むしろ、子宮内膜がきちんと成熟して排出されていることを意味します。
生理 レバー状 なぜ?
経血にレバーのような塊が混じることがある。 通常、経血は酵素の力で液状になります。 レバーのような塊は凝血塊(ぎょうけっかい)といわれるもので、これがたくさんあると「過多月経」と診断されます。 貧血が起きていないか、子宮筋腫や子宮内膜症などが隠れていないか、婦人科で受診されることをおすすめします。
いつもより生理の量が多い ストレス?
ストレス 過剰なストレスの蓄積は女性ホルモンバランスの乱れを引き起こし、経血量の増加を生じることがあります。
生理 いつもよりさらさら?
さらっとした経血で、生理が軽い女性もたくさんいます。 しかし、経血が薄いだけでなく膣からの分泌物が(いつもより)粘度が軽いと感じる場合、閉経に向かっているサインかもしれません。 もし閉経時期または閉経後にこのような症状が見られる場合は、卵巣腫瘍の可能性もあるのですぐに医師の診断を。
過多月経 何ml?
1周期の総出血量として、20-140ml が正常とされています。 20ml以下を過小月経、140ml以上を過多月経といいます。
子宮腺筋症 過多月経 なぜ?
過多月経が起こるしくみ 子宮腺筋症では、月経時にはがれ落ちる子宮内膜が通常より増加しています。 また、子宮筋層の中にある病変(子宮内膜に似た組織)から出血が起こります。 この出血が繰り返され、やがて子宮筋層が硬く厚く肥大すると、子宮全体が十分に収縮されなくなります。