交感神経の緊張による「ふるえ」 これは、体にとってストレスになる状況が生じると、アドレナリンなど交感神経の受容体を刺激する伝達物質が出て、これが筋肉などの交感神経の受容体に作用して手足のふるえを引き起こすのです。 また、腕の筋肉を酷使した時に手がふるえることは経験したことがある人も多いでしょう。
緊張するとなぜ震えるのか?
緊張するのは「自然な反応」 心や体が張り詰めた状態である緊張には自律神経のバランスがかかわっています。 普段は交感神経と副交感神経が適度なバランスで働いていますが、不安を感じると交感神経が優位になり、筋肉が緊張して震えたり、顔が赤くなったり、心臓がドキドキしたり、汗をかいたりと、体に反応が表れます。
緊張 手の震え 何科?
上述した本態性振戦は、軽微なものなら誰にでもあるものですが、ふるえが大きくなって日常生活や仕事に支障生じるレベルなら、病院を受診して、診察、検査と治療を受けられるのが良いと思います。 受診して相談する科としては、脳神経内科(神経内科)が最も適切です。
手が震える症状は何?
手がふるえる場合、病気が原因のこともあります。 最も多いのは本態性振戦かパーキンソン病ですが、ほとんどはふるえ方の違いで見分けることができます(表)。 そのほかには、甲状腺機能亢進症や、脳卒中などの重大な病気が隠れている場合もあります。 また、薬の副作用でも同じような手のふるえがみられることがあります。
なにか持つと手が震える?
自分で動かそうとしていないのに体が規則的にふるえることを「振戦(しんせん)」といいます。 誰でも強い緊張やストレスを感じたり、重い物を持つと振戦が出現します。 これは生理的振戦といって病気ではありません。 原因がなくなれば自然とふるえはおさまります。