静脈瘤とは、脚の表在静脈に起こる異常な拡張のことです。 静脈瘤は痛み、かゆみ、疲労感などの症状を引き起こします。 皮膚の診察で、静脈瘤を確認することができます。 手術や注入療法で静脈瘤を除去することができますが、しばしば新しい静脈瘤ができます。
静脈瘤とはどんな病気ですか?
静脈瘤は静脈弁が何らかの原因により壊れてしまったり働きが鈍くなることによって血液が逆流して起こります。 上半身より下半身に発生しやすく、初期は足のむくみやだるさから始まり、悪化すると皮膚が黒ずんだりコブのように硬く盛り上がるなどの症状が現れます。 放置しても改善されないため早期に治療を行うことが重要です。
静脈瘤になるとどうなる?
下肢静脈瘤は良性の病気なので、放置しても命に係わることはありませんが、静脈のボコボコが目立つようになったり、むくみやだるさなどの症状でQOL(生活の質)の低下につながるおそれがあります。 さらに悪化すると湿疹や色素沈着などの皮膚炎がおきたり、潰瘍といって皮膚の一部に穴があくことがあります。
静脈瘤はどうしてできるんですか?
静脈瘤には大きく分け て3つの原因があります。 ①大伏在静脈の付け根の弁が 機能しなくなり、下肢に血 液が下がってしまう場合。 ②大伏在静脈から脚の中央に ある深部静脈に流れ込む交 通枝にある弁が機能しなく なり、血液が逆流する場合。
静脈瘤 何歳から?
下肢静脈瘤は、40歳以上の女性に多く認められ、年齢とともに増加していきます。 日本人では15歳以上の男女の43%、30歳以上では62%もの人に静脈瘤が認められたとの報告もあります[※1]。