咳喘息を診断するためには、次の3つが重要です。 咳喘息に特徴的な咳か? アレルギーによる気道の炎症は? 息を吐く時に気道が狭くなる .
咳喘息は何科を受診?
呼吸器内科、アレルギー内科に相談してください。
喘息の咳ってどんなの?
咳喘息は、喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒュー)や呼吸困難を伴わず、乾性咳嗽(痰があまり絡まない咳)を唯一の症状とする喘息の一種とされています。 病的な咳は、続いている期間によって3種類に分けられます。 急性咳嗽には、風邪などのウイルス感染や、気管支炎などがあります。
喘息 咳が出るのはなぜ?
一方、喘息や咳喘息※の場合、まず発作を引き起こす刺激(ダニ、ほこり、タバコの煙など)によって気管支の筋肉(平滑筋)が縮み、その筋肉の収縮を平滑筋の中の神経が刺激として感じ取ることによって、咳中枢へと情報が伝わり、咳が起こります。
喘息はアレルギーですか?
非アレルギー性のものが多い 喘息には、アレルギー性と非アレルギー性のものがあります。 小児喘息のほとんどは、ダニや花粉などのアレルゲン(アレルギーを引き起こすもの)がきっかけとなって気道に炎症が起こるアレルギー性です。 一方、大人の喘息はアレルゲンが特定できない非アレルギー性のものが多く見られます。
咳喘息を疑う症状は何ですか?
① 喘鳴を伴なわい咳が少なくとも3週間以上続き喘鳴を伴わないこと ②気管支拡張剤が有効で、気管支拡張剤の投与で咳が軽快すること、が咳喘息を疑う症状になります。 ただし初発の咳喘息の場合、咳が始まってから一週間以内に医療機関を受診することも多いため咳の持続する期間だけで診断することは難しい場合もあります。 検査では、末梢血の好酸球という白血球が増加している、呼気中一酸化窒素が増加している、喀痰の好酸球が増加していることが診断の参考になります。 これらの検査と上記の臨床像とを合わせて診断します。 また咳をきたす疾患はたくさんあるので、他の病気を否定していくために呼吸機能検査や胸のレントゲン写真を通常とることが多いです。
アレルギー性の喘息を予防するにはどうすればよいですか?
喘息の患者さんのうち、大人は半数以上、子どもはほとんどがアレルギー性の喘息であるといわれています。 何らかのアレルギー疾患の方が身内にいる場合は、遺伝的にアレルギー体質を引継いでいる可能性があります。 そうした方も含め、喘息にならないための一次予防として、次のようなことを心がけるとよいでしょう。 ◇ ほこりやダニなどのハウスダストは、気管支喘息のアレルゲンとなりやすい。
咳喘息の発症には抗アレルギー薬を使用することができますか?
咳喘息の発症には、アレルゲン(アレルギー発症の原因となるもの)やアレルギー体質であることが関わっていると言われています。 そのため、抗アレルギー薬を使用することで症状の緩和や改善が期待できます。 気管支を収縮させる働きのあるロイコトリエンという化学物質の作用を抑えることで、症状が出るのを防ぐ効果があります。 なお、薬の効果が現れるまでには、2日~数週間を必要とし、中には効き目のない方もいるようです。 咳喘息で病院を受診する方の中には、「咳が出なくなったから治った」と自己判断し、治療を勝手に中断する方も多いようです。 しかし、咳が止まったとしても気道の炎症が続いていれば、刺激によって再び咳が出てしまうこともあり得ます。
咳喘息を放置しておくとどうなりますか?
咳喘息を放置しておくと約 3 割のケースで喘息に進行すると報告されており、咳喘息に対してはただ咳をしずめるだけでなく、予防的な治療と生活改善がすすめられています。 咳喘息は移る病気? 咳が続いていると、「周囲の人にうつしてしまうのでは?