麻薬性鎮痛薬はがん患者の激しい痛みをコントロールする薬物として、疼痛治療にはなくてはならない薬物です。 1986年、WHOは「WHO方式癌疼痛治療法」を発表し、がん患者の多くが激しい痛みから開放されるようになりました。
麻薬性鎮痛薬 どこに作用?
μのオピオイド受容体は鎮痛作用に最も関与するとされ、オピオイドの中でもモルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなどはμ受容体に対して強い作用をあらわし、脊髄(脊髄後角におけるオピオイドの鎮痛作用がよく研究されている)をはじめとして脳、末梢神経などのμ受容体への作用などにより鎮痛効果をあわらす。
麻薬性鎮痛薬 呼吸抑制 なぜ?
LiSA 21巻8号 (2014年8月) 概要医療用麻薬であるオピオイドは,急性痛や長期間続く慢性痛に対して,鎮痛薬として用いられている。 しかし,脳幹(延髄)の呼吸中枢に存在するμ受容体に作用すると,呼吸活動の低下を引き起こし,動脈血二酸化炭素(CO)濃度を上昇させる。
オピオイド どんな薬?
オピオイドは、手術中・手術後の痛み、外傷による痛み、分娩時の痛み(陣痛)等の急性痛や、がんによる痛み、神経が損傷された後などに長期間続く慢性痛に対して鎮痛薬として用いられます。
オピオイド受容体を介する鎮痛作用を持つ薬物はどれか?
モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなど多くのオピオイドによる鎮痛作用は、主にμオピオイド受容体を介して発現する。