Ⅱ度以上になると、内痔核の脱出によって異物感を感じるため、多くの方が痔であることに気づくようになります。 Ⅳ度になると、おしりがジクジクし、肛門周辺がかぶれたり、強いかゆみがでたりします。 まれに、脱出した内痔核が腫れ、それが肛門の筋肉によって締め付けられて、激しい痛みが生じることもあります。
内痔核 なぜ?
いぼ痔(内痔核)は、排便時の負荷などにより、歯状線より上の粘膜下の静脈叢がうっ血してできた、いぼ状のはれを指します。 このあたりの組織には知覚神経(痛みを感じる神経)が通っていないことから、痛みを感じることは少なく、出血によって初めて痔に気づく場合も多いようです。
痔になったらどうなる?
肛門に強い負担がかかることによって、肛門を閉じるクッションの役割をしている部分が腫(は)れたり、その部分を支える組織が弱くなり肛門の外に出てきます。 発生する部位により内痔核と外痔核があります。 硬い便の排泄や下痢によって肛門の皮膚が切れ、痛みや出血を起こします。
内痔核 何日で治る?
およそ、6~10日間位で内痔核は脱落しますが、その間、患者さんが痛みや不快感を感じることはほとんどありません。
痔を放置するとどうなる?
放置すると、「耐えられないほど激しい痛み」をともなうことがあります。 排便に影響がでることも考えられるので、放置せずに治療することをおすすめします。 また、重症化してから緊急手術をすると、肛門が狭くなり、出血しやすくなることがあります。