今回の症例では点眼に対する反応もよく無事に治癒することができましたが、ぶどう膜炎は悪化すると緑内障や白内障、網膜剥離といった失明に至る疾患を併発する可能性があるため、早期の発見と治療がとても重要になります。
ぶどう膜炎 原因 犬?
犬のブドウ膜炎の原因 一番多いのは原因がよく分からない特発性や、免疫介在性のブドウ膜炎です。 免疫介在性のブドウ膜炎は、白内障の水晶体によって誘発されたり、全身性の免疫疾患(ブドウ膜皮膚症候群)を発症して起こったりします。 また、色素性ブドウ膜炎は、ゴールデン・レトリーバーで特にみられます。
ぶどう膜炎 眼圧上昇?
ぶどう膜炎では眼圧が上昇することがあり、その場合は点眼や内服で眼圧を下げます。 感染によるぶどう膜炎に対しては細菌やウイルスに対する点眼や、軟膏、内服、点滴などを使用します。 ベーチェット病は免疫抑制剤が用いられることもあります。
前部ぶどう膜炎 原因?
急性前部ぶどう膜炎の原因 原因は不明なものが多いですが、ヘルペスによるもの、強直性脊椎炎(脊椎と仙腸関節※背骨と骨盤を結合する関節 に炎症を起こす疾患)に伴って起こるもの、糖尿病に関連するものがあります。 急性前部ぶどう膜炎は白血球の血液型のようなものを持つケースが多いことが分かっています。
ぶどう膜炎 失明 犬?
ぶどう膜炎は発症すると眼に痛みを伴いますので、犬が瞬きをしきりにするようになったり、眼を床にこすりつけようとするなどの行動を取るようになります。 網膜にまで炎症が広がると、視力低下や失明に至る場合もあります。