2 дек. 2020 г. · 皮膚病は最も日常的にみられる犬の病気の一つで、「アニコム家庭どうぶつ白書2018」によると、犬全体の保険金請求件数の約1/4(24.9%)を占めています .犬の皮膚病の症状 · 犬の皮膚病の主な原因 · 犬の皮膚病を調べる方法
犬の皮膚病はどのように診断されますか?
犬の皮膚病では、症状や病歴に合わせて、様々な検査を組み合わせて診断を進めていきます。 外部寄生虫の感染の可能性を除外しておくことは重要です。 これが原因の場合には、比較的早く治療が終了することもあります。 ノミは、くしを使って被毛の中のノミや、その糞を探します。 ニキビダニや疥癬を疑う場合には、皮膚表面を軽く擦り顕微鏡で確認します。 ただし、検査でも見つからないこともあるため、見つからない場合でも試験的に駆虫薬を投与することで、症状が軽くなるかをみる方法もあります。 食物アレルギーを診断または除外するために、アレルギー用フード(除去食)を与えることがあります。 アレルギー用フードにより皮膚症状が改善した後、原因と思われる食品を与え、症状が再発した場合、食物アレルギーと確定診断されます。
犬種によって皮膚炎の発症率が高くなりますか?
犬種によってアトピー性皮膚炎の発症率に差があることから、遺伝的な影響も考えられています。 また、食物アレルギーも多く見られます。 フードに含まれる鶏肉や牛肉などにより、痒みや慢性下痢などの症状を起こします。 細菌感染による皮膚病の代表例として、「膿皮症(のうひしょう)」があります。 人では「とびひ」などと呼ばれることもある病気です。 膿皮症の原因となる細菌は、通常、犬の皮膚表面に常在菌として存在しています。 健常であれば病変はでませんが、皮膚のバリア機能の異常が起きることで発症すると考えられています。 皮膚バリア機能の低下を引き起こす要因として、内分泌疾患やアレルギー疾患が背景にあることが多いと考えられています。 また、皮膚バリア機能が未熟な子犬での発症も多くみられます。
犬は皮膚病によって脱毛が起きることがありますか?
犬は身体中が被毛で覆われているため、皮膚の様子を直接見ることはできませんが、皮膚病によって「脱毛」が起きることで病気に気づくことがよくあります。 この時に注意して見てほしいことが、「毛が切れているかどうか? 」や「かゆみがあるか?
皮膚病の治療はどのくらいかかりますか?
皮膚病の治療で一番大切なのは、皮膚病を的確に診断することであり、そのためには、飼い主と獣医師の連携が重要です。 治療にかかる費用は? 治療にかかる費用は皮膚病の原因により大きく異なります。 例えば、ノミの寄生であれば、一回の駆虫で治療が完了することもあり、その場合は費用も千円~数千円程度で済みますが(ただし、その後も定期的に予防する必要はあります)、アトピー性皮膚炎であれば、よくなったり悪くなったりを繰り返すことも多く、犬の体重にもよりますが年間で数十万円となる場合もあります。