生物学的には非常に大きな波であるにもかかわらず、まだ歯科には届いていない領域"エピジェネティクス"に関する業界初の書。「人はなぜ歯周病になってしまうのか?
歯周病はなぜなってしまうのか?
原因は、言うまでもなく歯垢(細菌の塊)です。 磨き残しなどの歯磨き不足があると、歯と歯ぐきの境目に汚れ(歯垢)がたまり、放っておくと歯ぐきが腫れたり、出血を伴う歯肉炎(歯ぐきの病気)になります。 この段階なら100%治りますが、更に放っておくと歯垢を形成している細菌が歯槽骨を溶かし始め歯周病(骨の病気)となります。
歯周病を進行させる要因はどれか?
歯周病にかかりやすさはあるのでしょうか 遺伝的な要因もありますが、多くの場合、患者さんの口腔内の環境や清掃状態、生活習慣、全身の状態により歯周病へのかかりやすさが変わってきます。 歯並びや歯肉の形が不良でプラークが沈着しやすい場合、歯ぎしりなど歯に強い力が加わるような人、さらには喫煙者なども歯周病になりやすくなります。
歯周病どんな人がなる?
歯周病になりやすい人は、歯みがきが十分に出来ていない、喫煙の習慣がある、ストレスがあるなどの原因がある場合が多いです。 歯周病は進行すると歯を失うだけでなく、糖尿病や動脈硬化などの全身疾患に関係があることがわかってきています。 健康のために歯周病をしっかり管理していくことが重要です。
歯周病って何歳ぐらいから?
いつも口の中が汚れている子どもたちは、5歳前後から歯肉炎が徐々に始まり、歯周病がじわじわ起きてきます。 厚生労働省の歯科疾患実態調査(昭和62年、旧厚生省公表)によると5~14歳で33%の小中学生の3人に1人が歯肉炎・歯周病にかかっています。 すなわち、子どもたちは歯周病(歯槽膿漏)になる予備軍なのです。