動作時振戦の中でも姿勢時振戦は、特に神経系の病気がなくても日常生活の中で目立つこともあります。 このタイプの振戦は生理的振戦と呼ばれます。 生理的振戦は、例えば寒い時、緊張した時、ストレス時などに出現します。 また、甲状腺機能亢進症では、この生理的振戦が増強されることがあります。
なぜ振戦が起こるのか?
振戦とは、手、頭、声帯、体幹、脚などの体の一部に起こる、不随意でリズミカルなふるえです。 振戦は、筋肉の収縮と弛緩が繰り返されたときに起こります。
身体が震える なぜ?
震えは運動神経の異常が生じて起こる 震えは、運動神経に異常が生じたことによって起こります。 たとえば冬など寒い季節、身体を伸ばすための筋肉と曲げるための筋肉が一緒に収縮すると、震えが起こります。 またこの2つの筋肉が交互に収縮したときも、同様に震えが起こります。
甲状腺 振戦 なぜ?
振戦は不随意運動のなかで最もよく見られ重要です。 1.甲状腺機能亢進症: バセドウ病とも言います。 のどの近くにある甲状腺が過剰に働いて甲状腺ホルモンを作りすぎるために起きます。 手先に細かいふるえがみられますが、その他の主な症状として、発汗、頻脈(脈が速くなる状態)、イライラ、軽度の眼球突出などがみられます。
何か持とうとすると手が震える?
ふだんは何ともないのに、何かしようとすると手がふるえて日常生活に支障が出て精神的な苦痛を感じる、そのような場合は治療の対象になってきます。 手がふるえる場合、病気が原因のこともあります。 最も多いのは本態性振戦かパーキンソン病ですが、ほとんどはふるえ方の違いで見分けることができます(表)。