短時間発生する急性のしゃっくりは基礎疾患がないことがほとんどで、食べ過ぎ・飲み過ぎや炭酸飲料などによる刺激によって発生する場合が多く見られます。慢性や難治性のしゃっくりの場合、延髄の呼吸中枢付近の障害や脳の疾患、咽頭や消化器、呼吸器などの炎症や腫瘍など、多種の疾患が原因となり得ます。また、アルコール摂取やある種の薬剤摂取によっても誘発されることがあります。
なぜしゃっくりを止めることができますか?
原因が分かり治療をすることができればしゃっくりを止めることができます。 このように内科などの病院を受診するときには、しゃっくりが1週間止まらないなどの場合を目安にしましょう。 このような場合にはすぐに病院に行きましょう。 また、全国にはしゃっくり外来や吃逆外来といったしゃっくりを専門に見てくれる診療科も存在します。
しゃっくりの原因はありますか?
しゃっくりは医学用語では「吃逆(きつぎゃく)」と呼ばれています。 しゃっくりはなぜ突然始まるのか、まずはその仕組みから説明します。 横隔膜のけいれんが主因? しゃっくりは、横隔膜(おうかくまく)がけいれんすることにより起こると言われています。 横隔膜とは、肺の下にある膜状の筋肉のこと。 息を吸ったり吐いたりすると、横隔膜は縮んだり緩んだりし、肺が膨らんだり縮んだりします。 この横隔膜のけいれんで、肺は空気を急速に吸い込み、同時に声帯が閉じて、呼吸時に「ひっく」という音を出しながら、けいれんの度にしゃっくりが出るというメカニズムが示されています。 ただし、しゃっくりの専門医で主因はけいれんではないと発言している人もいます。 すぐに収まるようなしゃっくりの原因は、よくわかっていません。
なぜしゃっくりが続くのですか?
通常しゃっくりは48時間以内に治るもので、特に心配する必要はありません。 とはいえそれ以上続く場合は何かしらの病気を起こしている可能性があるため、早めに病院を受診してください。 中には1ヶ月以上しゃっくりが続くこともあり、その背景には胃がん、膵臓がん、肺がんなどの悪性腫瘍が隠れているかもしれません。
慢性的なしゃっくりの原因はありますか?
また、アルコールの過剰摂取、暴飲暴食、一気飲み、炭酸飲料の摂取、喫煙等により急激に胃が拡張した場合に起こるしゃっくりも、病的原因ではないケースが多いです。 しかし… 2日以上の長期間しゃっくりが続く 場合は、難治性しゃっくりの可能性があるため要注意です。