局方では「通例、100mL以上」と記載されていますが、輸液セットを用い点滴静注による持続注入を行う輸液には、生理食塩液や5%ブドウ糖注射液などの50mL製剤もあります。
点滴はどんな時にするのか?
どんな時に点滴を行うのか そもそも点滴を受けるケースとして、一般的には、症状が重篤な時や、緊急で対処が必要な時、栄養や水分の補充が必要な時など、直ちに処置を行ったり、薬の効果を発揮させたりする必要がある場合とされています。
維持液 何号?
3号液(維持液)の考え方 3号液は、尿や不感蒸せつなどから毎日失われる水分と電解質を補給する輸液です。 水分や電解質は、からだの中に余分な量を蓄えることができないため、毎日補給する必要があります。
点滴 誰が考えた?
輸液のはじまり 注射療法の起源は17世紀にWilliam Harveyが「血液循環の原理」を発見したことが端緒とされ、1658年にSir Christopher Wrenがガチョウの羽軸とブタの膀胱(ぼうこう)を用いてイヌの静脈内に溶液を投与したことが始まりとされています。
輸液 何のため?
輸液製剤は、生命維持に不可欠な「からだの恒常性の維持」のため、体液の代謝異常(水分・電解質・酸塩基平衡の異常、栄養障害等)の正常化、あるいは体液の代謝異常を未然に防ぐこと、また抗生物質などの医薬品の溶解・希釈を目的とした医薬品で、最も基礎的かつ重要な薬剤であるといえます。