「停留精巣」の治療 治療の基本は手術的に精巣を本来の陰嚢内に固定することです。 手術時期は自然下降の時期や妊孕性の面から1歳前後から2歳頃までに行うことが薦められています。
移動性精巣 何歳?
1歳児の約0.8%にみられます。 また、精巣の下降はほぼ正常ですが、陰嚢への固定が弱く、上方に挙がりやすくなっている状態を移動精巣といいます。 出生時に停留精巣の状態であっても、生後6ヶ月頃までは自然に下降する可能性があります。 しかし1歳を超えると、その可能性は極めて低くなります。
金玉 いつ 降りてくる?
生後6ヶ月までは自然に精巣が降りてくる場合があり、1歳のお誕生日では100人に1人ぐらいの頻度で認めます。 それ以降は自然下降がないので頻度は変わりません。 男の子の精巣と女の子の卵巣は両方とも生殖腺と呼ばれ発生的には同じものです。 妊娠2ヶ月までは精巣と卵巣は区別のつかない状態で、胎児のおなかの中にあります。
移動性精巣 手術 何歳?
移動性精巣を放置していると2-45%の割合でこの挙上精巣となると言われており、一般的には2歳以降で移動性精巣があるお子様には手術を念頭に外来で手術を検討させて頂いております。 また、移動性精巣のお子さんで精巣が下降している時間が少なく、陰嚢が小さい方に関しては精巣の発達を考慮して手術をお勧めさせて頂いております。
停留精巣 どうやってわかる?
停留精巣では、陰嚢内に精巣を触れないこと以外に特別な症状はありません。 停留精巣は乳児検診で見つかることがほとんどです。 乳児検診の際、医師は触診で陰嚢内の精巣の有無を診察します。 精巣は正常でも容易に鼠径部に挙がってしまうため、乳児が泣いたりして診察がしづらい場合は注意が必要です。