味覚は、単に味を楽しみ食欲を享受するだけでなく、甘味、塩味、うま味は栄養源の意味として、酸味、苦味は危険物の意味があります。 甘味は受け入れ、苦味や酸味は拒否するという感覚は、ヒトが自分の身を守る生得的に備わった反射機能なのです。
味覚障害は何科に行くの?
味覚障害は耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。 一番の理由は、嗅覚性味覚障害(匂いが分からなくて味が分からない)ということが意外に多いからです。 嗅覚障害を確認できるのは耳鼻咽喉科だけです。 他の診療科で診てもらってももちろん大丈夫ですが、分からなければ耳鼻咽喉科を受診する必要がでてきてしまします。
何を食べても同じ味がする?
味に対して鈍感になるケースだけでなく、違った味に感じたり、何を食べても同じ味に感じてしまうケースも含まれます。 比較的若い方によく見られる障害です。 味覚障害の原因は、亜鉛不足、口の中の感染や乾燥、アレルギー性鼻炎や鼻づまりによる風味障害、糖尿病や腎臓病の合併症、ストレスによる心因性、薬の副作用など多数あります。
口の中が苦いのは何の病気?
原因は、「肝胆湿熱」、「心腎不交」などが考えられます。 胆熱があり、胆気が上にあふれ出ると口の中は苦くなり、肝熱のために肝気が上にあふれ出ると口の中がすっぱくなります。 また、心の病理は舌に表れます。 心の虚火により、口の中が苦くなります。
五基本味とは何か?
私たちが舌で感じる味は5つに分類されます。 「甘味」、「塩味」、「酸味」、「苦味」、「うま味」で、5つの基本味「五味」と言います。 ちなみに「辛味」や「渋味」は刺激やしびれとして感じ取る感覚のため、五味には含まれません。