誤嚥は、さまざまな病気が原因となって生じます。 飲み込みの反射(嚥下反射)が障害されていたり、飲み込む力が弱い、あるいは食道を通過できない、といった状態が、誤嚥を引き起こします。 神経や筋肉の病気の初期症状である場合もあります。 また、のどの腫瘍(咽頭癌や食道癌など)でも誤嚥を生じることがあります。
とろみをつけるのはなぜ?
とろみにより食べ物や飲み物の粘度が増し、喉に送られる速さがゆっくりになると、嚥下反射に遅れがある人でも誤嚥しにくくなります。 つまり、とろみをつける目的は食べ物が喉へ入るスピードを遅らせることなのです。 また、とろみ剤によって飲み物や食べ物がまとまるので、飲み込みやすくなる効果もあります。
飲み物 むせる なぜ?
水は流れるスピードが速いため、飲み込みの反射が起きる前に気道へ入り込むと、「むせ」が起こります。 水分を摂取するとむせる原因は、前述した食物を食べるとむせる原因と同じですが、水分摂取時に特に強く「むせ」が認められる場合には、口の中で食べ物の保持不良などのほかに、耳鼻咽喉科領域である声門の閉鎖不全が原因の場合もあります。
誤嚥した食べ物はどうなる?
誤嚥によって食べ物や唾液、胃液などと一緒に細菌が気道に入ることで肺の中で細菌が繁殖して炎症を起こし、誤嚥性肺炎が発症する。 また、食べ物などの誤嚥の他に、口の中や喉の粘膜にすみついた細菌を含んだ唾液の誤嚥や、寝ている間に胃と食道の逆流によって胃酸を含んだ胃の内容物を誤嚥して起こることもある。24 дек. 2021 г.
よくむせるのはなぜ?
むせることはよくあることですが、あまりひんぱんにむせる場合、喉頭や下咽頭の腫瘍や神経系の病気が隠れていることがあります。 また、誤って気道に入ったものをうまく外に押し出すことができず、気管のほうに入っていくと、肺炎の原因になることもあります。 どんなとき、どのようにむせるかを話して、耳鼻咽喉科で検査してもらいましょう。
誤嚥の原因はありますか?
嚥下障害や食べ物の誤嚥は、何が原因となって起こるのでしょうか。 まず、「誤嚥」とは何か確認しておきましょう。 誤嚥とは、口から入ってきた食べ物や飲み物が、何らかの理由で食道に入らず、 気管に入ってしまうこと を言います。 誤嚥は、起こるタイミングによって3つに分類されます。 食べ物を飲み込もうとする動きが始まる前に、だらだらと気道に食べ物が流れて行ってしまう場合。 食べ物を飲み込もうとしたときに、気道への通り道をふさぐタイミングがずれ、瞬間的に気道に液体などが入ってしまう場合。
嚥下後誤嚥はどのように起こりますか?
嚥下前と嚥下中誤嚥であれば、食事中に気付くことができますが、嚥下後誤嚥は食事後に起こります。 その為、食事中だけではなく、食べ終わった後に誤嚥の症状が出ていないか、せきで食べ物が吐き出されているか確認する必要があります。
誤嚥は食事中に起こりますか?
誤嚥(ごえん)とは、食べ物や唾液が食道ではなく気管に入ってしまうこと。 食べ物を飲み込む時だけではなく、食べている途中や食べ終わった後にも起こります。 食べ物を咀嚼している最中でも、口の中に食べ物を留めておけず、嚥下反射が起こる前にのどの奥へ食べ物が流れ込む。 咀嚼が終わって、嚥下している時に、何らかの理由で喉頭蓋が気道をふさぐタイミングがずれることで、気管へ食べ物が入ってしまう。 ノリやワカメ、かつお節など薄くて付着しやすい食べ物が、食事後しばらく経ってからのどの粘膜からはがれて気管へ入る。 嚥下前と嚥下中誤嚥であれば、食事中に気付くことができますが、嚥下後誤嚥は食事後に起こります。