一度誤嚥性肺炎を起こすと、気道粘膜はなかなか完全には回復しません。 そして粘膜の感覚が鈍くなってしまい、誤嚥しても咳が起こりにくくなり、食物を有効に排泄できないためますます肺炎の危険が増大する、という悪循環が起こります。
誤嚥性肺炎を繰り返すとどうなる?
そのため体力や栄養状態の低下が生じやすくなります。 また再発を繰り返しやすく、繰り返す抗菌薬治療により、抗菌薬に抵抗性の耐性菌が発生し、体力の低下、呼吸状態が悪化して、予後不良となる場合も少なくありません。
誤嚥性肺炎ってどういう病気ですか?
誤嚥性肺炎は、細菌が唾液や食べ物などと一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで発症する疾患です。 誤嚥性肺炎を起こすのは、高齢の人や、脳梗塞の後遺症やパーキンソン病などの神経疾患を抱えている人が多いです。
誤嚥性肺炎 寝たきり なぜ?
高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、この場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。 また、高齢者や寝たきり患者では咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。 その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症します。
誤嚥性肺炎どのくらいでなる?
・誤嚥から肺炎発症までの潜伏期間は26時間 (6~44時間)。 ・胃内容物の誤嚥による肺臓炎は嘔吐などのイベント から12時間という早い時間に症状出現。