直腸がんは大腸のうち肛門に近い直腸のがんで、血便が最も多い症状です。 手術によって取り除くことで治る人も多いがんですが、肛門のすぐ近くまでがんが及んだ場合に人工肛門になることがあります。 早期のがんなら大腸内視鏡で治療できることもあります。
直腸がんはどこ?
直腸がんとは、大腸の一部である直腸に発生した悪性腫瘍(しゅよう)のことをいいます。 大腸は成人で約1.5mの長さがあり、盲腸、結腸、直腸とに分かれています。 直腸は、肛門の直前にあるほぼまっすぐの器官で、さらに、直腸S状部、上部直腸、下部直腸に分類されます。 長さとしては15~20cmほどです。
直腸癌ってどんな症状?
早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。 症状としては、血便(便に血が混じる)、下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがあります。
直腸癌ってどういう病気?
直腸がんは直腸の組織内に悪性(がん)細胞が認められる病気です。 年齢および家族歴により直腸がんの発生するリスクに影響が出ます。 直腸がんを疑う症状として、便通の異常および便中の出血などがあります。 直腸がんを発見し、診断するには、直腸および大腸の検査が用いられます。
直腸癌どんな痛み?
直腸がんの場合、腫瘍が肛門に近いと肛門痛として認識されることがあります。 また、腫瘍が腸管外の神経や他臓器に浸潤している場合は腹部以外の痛み(下肢痛、背部痛、臀部痛など)として認識されることもあります。