痔ろう一次口(原発口)が開いていると痔瘻の活動は止まらず、繰り返し化膿して、二次口に膿を吹き、治ったと思えばまた同じ事を繰り返して、多くの二次口を造っていきます .
なぜ痔ろうになるのか?
痔瘻を発症する主な原因は、下痢などがきっかけで、お尻の周りに存在するくぼみに便が入ってしまうことです。 くぼみに入った便から細菌感染を起こして、肛門腺という部分に 膿 うみ がたまると、痔瘻を発症します。 やわらかい便はくぼみに入りやすいことから、下痢をしやすい方は、痔瘻を発症しやすいです。
痔ろう どのくらい?
時間をかけて少しずつ括約筋を切開していくことで、切開されたところは治っていきます。 そのため、括約筋の損傷が少なくて済むのです。 痔ろうができた場所によって異なりますが、3か月半から半年ほどかけて治療を行います。 場合によっては1年ほどかかるケースもあります。
痔瘻 何回もなる?
痔瘻手術は原則的には完璧に一次孔を解放、切除しておけば同一の痔瘻は再発いたしません。 しかし肛門機能の低下を避けるため括約筋温存手術が行われた場合、経過中筋肉の閉鎖部の癒合不全が起きた場合は時として再発する事があります。
痔瘻を放置するとどうなる?
肛門のほかに出口がつくられてしまう 常に大腸とつながっているので自然に治ることは期待できません。 さらに通常の痔と異なり、痔瘻を放置すると悪性化(痔瘻がん)に発展することがあります。 大腸がんのなか中でも最も予後が悪いので、お尻の病気だからと躊躇せずに、痔瘻が疑われる場合には早期に受診をお勧めします。