高齢になる となぜこの咳反射が低下するかというと、脳血管障害が関係していると言われています。 加齢に伴い脳 血管の動脈硬化により血流低下をきたし脳梗塞をおこりやすくなります。 その中でも大脳基底核という 部分の血管の病変により嚥下機能や咳反射(防御反応)が落ちてきます。
咳嗽反射 低下 どうなる?
嚥下反射が衰えると同時に咳反射も低下すると吸気以外に食物や唾液、それに含まれる細菌が本来は清潔な気道に入り込むようになります。 少量ならば気道の粘膜線毛輸送系や免疫機能が働いて細菌を防御しますが、誤嚥が悪化すると嚥下性肺炎を繰返すようになります。
なぜ高齢者は誤嚥しやすいのか?
高齢者は飲み込む際の気管を閉じる機能が衰えているため、誤嚥を起こしやすく、誤嚥性肺炎にかかりやすいのです。 また、胃の逆流物を誤嚥すると、それに含まれる消化液や酸で気道粘膜が損傷してしまいます。
嚥下機能の低下 なぜ?
唾液流量が減少することにより食塊形成に影響を及ぼすことがあり、嚥下機能低下の原因になります。 口腔乾燥症の原因として、①加齢(老化)、②自己免疫疾患、③ストレス、④糖尿病、⑤薬の副作用などがあげられます。
嚥下反射 なぜ?
~嚥下(飲み込み)は、口腔内が密封された瞬間の反射運動~ 咀嚼は、口の中で食べ物を飲み込みやすいように唾液と混ぜながら食べ物の塊(食塊:しょっかい)を作る工程です。 食塊が形成されると飲み込みの反射(嚥下反射:えんげはんしゃ)が起こり、食塊が咽を通過します。 これが飲み込む、すなわち嚥下(えんげ)です。