脳に何らかの一時的な機能異常が起こると、けいれん(ひきつけ)が生じることがあります。 てんかん以外にも循環、代謝、感染、免疫、腫瘍、変性疾患、薬物の影響などが原因となります。 循環異常:もやもや病や動脈硬化では、脳の一部の血流が不足することによりけいれんが起こります。
ひきつけはどうして起こるのか?
ひきつけとは自分の意思とは無関係に、突然手や足が突っ張り、全身を硬直させる状態のことをいいます。 ひきつけはけいれんと同じ意味で使われていますが、一般的には小児のけいれんに使う場合が多くなっています。 脳の神経細胞が異常に興奮した場合や、脳になんらかの異常がある場合などに起こると考えられています。
泣き入りひきつけの原因は?
生後6か月から2歳くらいに多くみられ、4~5歳くらいになると自然に起こさなくなります。 頻度は約100人に5人と報告されています。 原因は脳の発達が未熟なためと考えられていますが、鉄欠乏状態を認めることもあります。 脳波では異常はなく、泣き入りひきつけをよく起こしたから「てんかん」になるということはありません。
ひきつけの病気は?
けいれんの原因はさまざまで、慢性の脳疾患である「てんかん」の発作として起こるけいれんのほか、脳血管疾患や頭部外傷、身体疾患の急性症状としてみられるけいれん、薬物やアルコールに関連して発生するけいれん、発熱をきっかけに発生するけいれん、心因性に発生するけいれんなどがあります。 原因がはっきりしない場合もあります。
泣き入りひきつけの症状は?
症状発作は転んだり、叱られたり、欲求不満などが誘因となり、激しく泣き、数秒以内呼吸を止め、意識を消失させ、顔面蒼白、チアノーゼが出てきます。 この後けいれんを起こすこともあります。 息をずーっと吐いていて、吸気ができない状態になるので、そのまま止まってしまうのです。 最後は息をすーっと吸って、速やかに元に戻ります。