オピオイド鎮痛薬として、おもに鎮痛目的で用いられています。 医療用麻薬でもあり、その鎮痛作用は強力です。 とくに持続する鈍痛に効果が高く、一般的な鎮痛薬が効きにくい内臓痛をはじめ、各種がん痛や手術後にも適応します。 有効限界がないのも特徴で、より強い痛みに対しては用量を増やすことで対応可能です。
モルヒネ 何剤?
総称名モルヒネ塩酸塩欧文一般名Morphine Hydrochloride Hydrate薬効分類名鎮痛剤薬効分類番号8114ATCコードN02AA01
モルヒネは麻薬ですか?
モルヒネは医療用麻薬の一つです。 医療用と名前がついていますが、適切に使用しないと中毒性や依存性を発揮して人体に有害な働きを示すこともあります。 しかし大事なポイントは「がんによる痛みを軽減するために使用したときは、依存性が形成されることはほとんどない」ということです。
モルヒネはどんな時に使う?
がんによる様々な痛みで通常の痛み止め(主に消炎鎮痛薬)が無効、あるいは効果不十分な場合、世界標準的な鎮痛薬としてモルヒネが推奨されています。
モルヒネの副作用は?
モルヒネをはじめとするオピオイドによる消化器系の主要な副作用は、嘔気・嘔吐と便秘である。嘔気・嘔吐は、オピオイドがCTZ に豊富に発現しているμ受容体を刺激することにより起こる。 ... 嘔気・嘔吐はオピオイドの投与初期にしばしばみられる副作用である。