甲状腺とは、“のどぼとけ”のすぐ下にある器官で、全身の新陳代謝を促す甲状腺ホルモンを分泌しています。 甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病・バセドウ病※など)では、甲状腺ホルモンが異常に分泌されてしまい、その結果として新陳代謝が上がるので、激しいやせ・激しい発汗・イライラ・動悸・だるさ・眼の突出などが現れます。
甲状腺が悪いとどんな症状が出ますか?
甲状腺疾患の症状と患者さんの数 甲状腺ホルモンが分泌過剰な状態では、イライラ、動悸、多汗、手の震え、眼球の突出や甲状腺の腫れが徐々に現れます。 一方、分泌が不足すると、肌のかさつき、気力の衰え、便秘、体重増加、寒がり、眉毛の脱毛などの症状が現れます。 どちらも、いわゆる「不定愁訴」と混同されてしまうことがあります。
甲状腺肥大の症状は?
元気がなくなって寒がりになる、むくみが起きやすくなる、便秘になる、白髪が増える、髪が抜ける、枯れ声になってくる、疲れやすいなどの症状が出てきます。 これらの症状のうち、特にむくみを放置しておくと心臓の周りまで水が溜まってしまうことがあります。
甲状腺がんの精神症状は?
異常が強い場合には躁状態やうつ状態が起こります。 高齢者では特に、活動性の低下、無関心、偽認知症などを呈することがあります。 甲状腺機能亢進症 精神活動の低下が主となり、抑うつ気分や意欲の低下、無関心、無気力で動作が緩慢となります。
なぜ甲状腺の病気になるのか?
異常な自己免疫反応がホルモン分泌を乱す 甲状腺の病気がなぜ起こるのか、はっきりとした原因はいまだに解明されていません。 ただし病気の成り立ちから見ると、バセドウ病と橋本病には、明らかに自己免疫がかかわっています。 甲状腺の病気の半数以上は、自己免疫疾患です。