牛乳には豊富なカルシウムが含まれています。 しかし、このカルシウムを牛乳を介して大量に摂取すると、カルシウムが鉄分や亜鉛の吸収を阻害する作用を起こします。 このような結果から、鉄分や亜鉛などの摂取が十分に出来なくなり、鉄分不足による貧血の症状を発症することになります。
母乳 鉄分不足 なぜ?
なぜかというと、授乳中はママの体内から鉄が優先して母乳に移行して赤ちゃんに届けられるからです。 ですからママが鉄欠乏性貧血となることもあります。 そのため、厚生労働省が策定した日本人の食事摂取基準では、授乳により失われる鉄の量を補うために、授乳期のママはより多くの鉄を摂取することを推奨しています。
牛乳貧血のメカニズムは?
鉄分は、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンという物質を生みだすのに欠かせない成分です。 牛乳を飲むことにより鉄の吸収が妨げられ、結果的には血液中のヘモグロビンが下がり貧血となってしまいます。
母乳栄養の鉄欠乏性貧血は?
乳児期に見られる鉄欠乏性貧血のほとんどは母乳栄養児です。 母乳の鉄含量は低いため、離乳食から鉄をしっかり摂らなくてはなりません。 とくに離乳期になっても離乳食が進まず、母乳が栄養の主体になる場合、生後9か月ぐらいになると鉄欠乏から鉄欠乏性貧血に進むことがありますので注意が必要です。
牛乳を飲みすぎるとどうなるの?
栄養豊富とされる牛乳ですが、実はあまり飲みすぎると「牛乳貧血」と呼ばれる状態になり、鉄欠乏性貧血を引き起こすそうです。