妊娠中期は、血液の量が急に増え「薄くなる」 そのため、妊娠中期ごろには妊婦さんの血液量は急激に増えるのですが、このとき液体の成分(血しょう)に比べて、赤血球はそれほど増えないため、血液の量は増えるものの赤血球の濃度が低い、「薄い血液」になります。
妊娠期の貧血の原因は?
なぜ妊娠中は貧血になりやすいのかというと、妊婦さんはヘモグロビンの生成に関わる鉄分の多くをお腹の赤ちゃんに吸収されてしまうからです。 鉄分の吸収は赤ちゃんの成長にとっても不可欠なことであり、そのため割合でみると妊娠中の4人に1人の女性が貧血に悩まされやすいとされています。
妊娠後期 貧血 なぜ?
妊娠後期の「貧血」はなぜ起こる? 妊娠後期は必要な血液量が増え、妊娠前に比べて血液量が約1.5倍に増加します。 このとき赤血球も増えますが、それ以上に液体の部分が増えるため、血液が水っぽい状態に薄くなってしまいます。 また妊娠後期になり赤ちゃんが大きくなると、必要な栄養も多くなります。
妊婦 貧血 なぜだめ?
妊娠中に鉄欠乏を引き起こすと、母体から鉄を受け取っているお腹の中の赤ちゃんへ影響を及ぼす可能性があります。 鉄欠乏が進むと貧血となり、更に胎児へお影響は大きくなる可能性があります。 また出産で血液は失われ、貧血は更に悪化し、その結果産後うつを発症する可能性があります。
妊娠中の貧血になりやすい時期は?
貧血にならないために これに加えて、赤ちゃんが大きくなるために必要な鉄分を吸収するため、お母さんの血液中の鉄分が減りやすくなり、貧血になります。 特に、赤ちゃんが大きく成長する妊娠24~32週が貧血になりやすい時期です。