軽度気胸:肺尖部(肺の一番上の部分)が鎖骨の高さよりも上にある状態。 中等度気胸:肺尖部が鎖骨よりも低い状態。 軽度と高度の中間程度。 高度気胸:肺が完全にしぼんでしまっている、あるいはそれに近い状態。
気胸 いつまで安静?
軽度気胸では安静状態を保つ 患者さんによって差はありますが、約1週間程度で元の状態に回復します。
肺気胸 いつから?
原発性自然気胸の場合、10歳代後半から20歳代のうちに発症することが多く、喫煙とは全く関係ない人は多いです。 喫煙が気胸を起こしやすくなるかどうかは現状不明で、仮に影響があるにしても薄いと思われます。 自然気胸とは関係なく、喫煙者では、様々な術後合併症を高率に発症します。
肺気胸 どれくらいで治る?
軽度の気胸で肺の穴が再開通しなければ、漏れていた空気は自然に血液に溶けて消失します。 1~3週間で元に戻るでしょう。 軽度気胸でも、痛みや呼吸困難の症状があれば入院していただいた方が安心です。 中等度気胸、高度気胸中等度気胸や高度気胸のときは、入院し胸腔ドレナージを行います。
何度も気胸になる?
気胸が再発しやすい(繰り返す)原因は、安静や胸腔ドレナージで治療しても気胸の原因であるブラが残っているためです。 安静や胸腔ドレナージでは約50%が再発します。 一方、手術は原因となるブラを切除する根治的な治療です。 しかし手術後に新しいブラができることがあるため、絶対に再発しないわけではなく5~10%が再発します。