先に日本での土葬が現在行われている理由のひとつに衛生面と述べましたが、近年の土葬では土にご遺体を入れる前にエンバーミングといわれる遺体から血を抜いて防腐剤を入れ腐敗させずに長期保存できる処置を行いますので、土葬を行っても遺体の腐敗によって感染症を起こすといった衛生面での心配を軽減できています。 19 сент. 2020 г.
なぜ土葬するのか?
土葬のメリットとしては、「土に還る」という思想に沿って埋葬できるという点が挙げられます。 ご遺体を火葬せずに土に埋葬するという葬法は、「土から生まれ、土に還る」という古くから人々の間に根付く思想に基づいた方法であると考えられています。 また、火葬とは異なり燃料を必要としないため、環境に優しい葬法であるとも言えます。
遺体 もやす なぜ?
火葬は仏教由来の文化であり、遺体を火葬することを「荼毘(だび)に付す」とも言います。 仏教の思想では魂は肉体に宿るのではなく、死後は新しい肉体へ輪廻転生するものと考えられています。 インドでは古くから遺体を灰になるまで焼いて、灰は川に流す文化があるのはこのためです。
儒教 土葬 なぜ?
儒教では陰陽の説に従って、人は死後魂と魄(はく)とに分かれ、魂は陽に従って天に昇り、魄は地に降り、陰に従うとされた。 このため魂は位牌にまつり、遺体は土に埋めて土葬とした。
海外 土葬 なぜ?
アメリカやヨーロッパの主流は火葬ではなく土葬である。 その理由として、欧米ではキリスト教徒が多く、死後の復活が信じられている。 「遺体を焼く=復活できない」という考え方がある為、土葬が主流となっている。 遺体を焼くことに抵抗がある人が多いため、火葬率は30%と低い水準である。