正常な腎臓は尿量を調整することにより体内の水分量を一定に保っていますが、腎不全の患者さんでは尿量が減る又は出なくなり体内に水分が溜まってしまいます。 水分をとりすぎてしまうと、体重増加による、むくみ・呼吸困難・血圧上昇などの症状が現れ、心不全や肺水腫などの原因になります。
腎不全の必要水分量は?
摂取水分量(直接口から摂取する水分)の目安としては、季節や気温、乾燥度などに応じて、1.5~3L程度で十分かと思います。 まれに、日常的に4~5Lもの水分を摂取されるという方もいらっしゃいますが、過剰な水分摂取は腎臓に負荷がかかるため、取りすぎもまた注意が必要です。
腎不全の水分補給は?
水をたくさん飲んでも、慢性腎臓病は治りません。 しかし、脱水状態になると腎機能は低下しますので、適度な水分補給は必要です。 小まめに水分を補給するようにしましょう。 心不全やむくみのある人、慢性腎臓病ステージG5の人は、水をたくさん飲むことは避けましょう。
なぜ水分制限 透析?
透析が始まると「体に入る水分量」と「体から出される水分量」のバランスが崩れ、体内の水分は過剰になります。 そのため、飲水量を制限する必要があります。
腎臓 水分制限 どのくらい?
体に入る水体から出る水・食物中の水分(1日3食でおよそ1000~1200ml)・尿・代謝水(食物が体内で燃えたときにできる水約200~350ml)・大便(約100ml)・飲み水・呼吸や汗(現体重×15mlとして計算)