・副腎皮質ステロイド薬により線維柱帯細胞が細胞外成分を盛んに産生 し、線維柱帯細胞に多量の細胞外成分が蓄積する。 ・副腎皮質ステロイド薬が線維柱帯細胞の内皮細胞の食作用を阻害する ことで、残渣が線維柱帯に沈着する。 このように線維柱帯での流出抵抗が増大することで眼圧が上昇すると 考えられる。
ステロイド 緑内障 なぜ?
ステロイドホルモンを含む薬物を継続的に使用すると房水流出が障害されて眼圧が上がることがあり、これにより発症した緑内障をステロイド緑内障と呼びます。 ステロイド剤が原因であることを除けば病態は原発性開放隅角緑内障と同じです。
ステロイド緑内障 どのくらい?
眼圧上昇はステロイド使用開始後数週間で起こり始め、高くなる方は30-40mmHg程度(正常上限は21mmHg)までになることもあります。 眼圧上昇を認めた時点でステロイドを中止すれば数週間でまた眼圧は低下します。 ただ、ある程度の期間眼圧上昇が続いてしまうとステロイドを中止しても眼圧が高止まりしてしまうこともあります。
眼圧上昇の副作用は?
眼圧の上昇によって、さらに迷走神経反射による吐き気、 嘔吐、徐脈、発汗などが生じる。 毛様充血と呼ばれる角膜周囲の結膜充血 や、瞳孔の麻痺による中等度散瞳、あるいは対光反射の消失などが認めら れる。 眼圧下降が遅れると、不可逆的な視神経障害とそれに基づく視野障 害が生じ、数日で失明に至る可能性がある。
ステロイド 目に入ったらどうなる?
目で使用する場合に気を付けなければならない副作用として、以下のものが挙げられます。 ①ステロイド緑内障:眼圧(目の硬さ)が上がってくると目の内側の視神経が弱くなり、視野が欠けてくる緑内障という病気になります。 ステロイドの使用により眼圧が徐々に上昇する場合があります。