ざっくり言うと、TDMの必要性は、 お薬の血中濃度から、薬の有効性の発現・維持や副作用発現との関連性がわかるということですね。 保険適応になっている薬剤は、一般的な服用量でも副作用が比較的現われやすい薬が多いと思います。
TDM 何のために?
TDMとはTherapeutic Drug Monitoringの略で、「薬物血中濃度モニタリング」のことを表しています。 それぞれの薬物の有効治療濃度域を参考に、測定した薬物血中濃度(トラフ濃度やピーク濃度)を用いて薬効や副作用の評価を行い、患者さまごとの適切な投与量を求めます。
TDMの対象薬は?
対象薬物名 (測定薬物・代謝物名)アミノ配糖体抗生物質アミカシン、アルベカシン、ゲンタマイシン、トブラマイシングリコペプチド系抗生物質テイコプラニン、バンコマイシントリアゾール系抗真菌剤ボリコナゾール*免疫抑制剤エベロリムス**、シクロスポリン、タクロリムス、ミコフェノール酸**
TDMとは何の略か?
治療薬物モニタリング(TDM) TDM(Therapeutic Drug Monitoringの略)とは、薬物の血中濃度を測定・解析し、個々の患者さまにおける薬物の適正な用法・用量を設定することをいいます。
血中濃度測定が必要な薬剤 なぜ?
薬を処方箋通り服薬したとしても体重の増減や吸収の程度、腎臓や肝臓の働き具合によって血中濃度は変動します。 血中濃度を測定することによって、薬の量が少なすぎるとか、多すぎて副作用が出現する危険があるなどと推測するのに役立ちます。