心不全による胸水貯留のメカニズムとしては、①右心不全による静脈圧上昇のために胸水の吸収が低下する場合と、②左心不全による肺静脈圧上昇のために生じた肺うっ血が高度になって、リンパ管からの排出を越えてしまい、胸膜腔への胸水産生が増加する場合とがあります。
心不全 脱水 なぜ?
体の水分は少なすぎると脱水になり、心臓は十分に酸素を送ることができません。 多すぎてもバネの力が追い付かない負荷になり心不全になります。
心不全になるとどうしてむくむのか?
肺に十分な血液を送り込めない状態(うっ血=渋滞)になり右心に負荷がかかることで、肺の手前にある下腿の血管周辺にも負荷がかかります。 また、心臓から十分な血液を送り出せないことから、腎臓に流れる血液も少なくなり、尿の量が減り、貯まった水分を排泄できないことでむくみが起こります。
心不全 水分塩分制限 なぜ?
日本人の平均的な食塩摂取量は一日12gといわれていますが、軽症の慢性心不全では一日7g程度に制限が必要です。 ナトリウムは、水を体にためる性質があり、食塩を多く摂取すると循環血液量が増加して心臓に負担がかかるからです。 塩分の多い漬け物や汁物は、食べる回数と量を減らしましょう。
心不全 どこに水が溜まる?
心不全は心臓に原因があって、体に余分な水がたまっている状態です。 肺に水がたまると息切れや呼吸困難を、下肢に水がたまるとむくみが出現します。 その他に夜間頻尿、食欲不振、易疲労なども心不全の症状です。