心不全(右心不全)では、心臓から全身へ血液を送ることが出来ず右心内にうっ帯してしまい、心臓へ戻れず右心の手前であふれた血液中の水分が手足などの末梢に貯留してしまい起こります。
心不全 下肢浮腫 なぜ?
肺に十分な血液を送り込めない状態(うっ血=渋滞)になり右心に負荷がかかることで、肺の手前にある下腿の血管周辺にも負荷がかかります。 また、心臓から十分な血液を送り出せないことから、腎臓に流れる血液も少なくなり、尿の量が減り、貯まった水分を排泄できないことでむくみが起こります。
右心不全 浮腫 なぜ?
右心系のポンプ機能が低下する(右心不全)と全身からの血液が心臓に戻ってこられないために全身に血液が鬱滞してしまいます。 その結果、浮腫(顔面や両足のむくみ)、体重増加、食思不振などを認めます。
下肢の浮腫 なぜ?
毛細血管には小さな穴がたくさん開いていて、常に周りの細胞と水や酸素、栄養の交換などやり取りをしています。 ここで例えば心臓のポンプ機能が落ちて血液の流れが悪くなると、足の血管に血液のうっ滞、交通渋滞が起こります。 すると血管の中が血液でパンパンになり、血液中の水分が血管の外、細胞の周りに漏れ出し、これが浮腫となります。
片側性下肢浮腫の原因は?
片側性浮腫の主な原因は、急性では深部静脈血栓症(DVT)、慢性では下肢静脈不全が多いとされる。