胸壁(きょうへき)は、皮膚から胸膜までの壁になっている部分で肋骨(ろっこつ)や筋膜(きんまく)、血管等からなる部分を指します。 胸腔(きょうくう)は、肺と胸壁と横隔膜にはさまれた空間で、正常でも胸水が50ml程度たまり、肺の動きを円滑とし、胸水がたまるところを指します。
胸腔内 どこ?
広義の定義では、「胸腔」は「胸郭の内側」を指します。 胸郭、つまり肋骨(胸骨、脊椎)や肋間筋などで囲まれた胸(首より下で横隔膜より上の領域)の中の空間(左右の肺や心臓など胸部の臓器全てが入っている空間)を指します。
胸壁の構成は?
胸壁とは、胸を形作っている骨格と、それを肉づける組織から成り立っています。 胸壁はいくつかの骨が組み合わさってできあがっています。 くびと胸との境に、左右に1本ずつ横にある骨を鎖骨(さこつ)、胸の中央に縦にある骨を胸骨といいます。 背中の中央に多数の椎骨(ついこつ)が縦に並んでいるのが脊柱(せきちゅう:背骨)です。
壁側胸膜 どこ?
壁側胸膜は胸廓の内面を覆う部である、壁側胸膜と肺胸膜との間には狭い胸膜腔があって、その中に少量の漿液すなわち胸膜液を容れ、両胸膜面の摩擦を軽減している。 壁側胸膜はその部位によって次の4部に分けられる。 横隔膜の上面を覆う。 全肋骨および肋間筋の内面、すなわち胸郭内面の全体を覆う。
胸腔 何に囲まれている?
肋骨と肋間筋、胸筋を胸壁、胸壁と横隔膜に囲まれた部分を胸腔と呼び、胸腔の中に左右の肺と縦隔があります。 縦隔は左右の肺の間の部分で、気管・気管支、心臓、大動脈、食道が存在します。